フランス・パリで開催されたコペンハーゲン・グループの定期会合への参加及びプレゼンテーションの実施
一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会(C-SEP)は、欧州評議会(Council of Europe)マコリン条約担当のNicolas Saydé及びGroup of Copenhagen(コペンハーゲン・グループ)ChairmanのCorentin Segalen氏から特別招待を受け、 2025年6月19日・20日にフランス・パリにて開催されたコペンハーゲン・グループの定期会合(The follow up committee on the manipulation of sports competitions)に参加いたしました。 稲垣弘則代表理事と岩城農理事(国際委員会委員長)は現地にて両日参加し、また、初日のオープンセッションでは、山口寿一評議員がオンラインにて登壇してプレゼンテーションを実施いたしました。
・コペンハーゲングループ会合(現地)




本会合は、コペンハーゲン・グループにより年2回開催される定期会合の一つです。コペンハーゲン・グループとは、 スポーツ競技の不正操作の問題に取り組む国際的な協力体制を推進する法的枠組みを世界で初めて提示した「マコリン条約(Macolin Convention)」に基づき設置された各国のナショナル・プラットフォーム(NP)の代表者が集まり、 不正操作の検知・処罰・予防に関するサポートを行うネットワークです。コペンハーゲン・グループにおいて、各国は情報共有・監視・能力強化・政策提言を行い、マコリン条約の実践的な運用を推進しています。
初日のオープンセッションでは、30ヵ国約60名が参加し、各国NP代表者や外部組織から、世界における違法スポーツ賭博対策の最新動向について情報共有がありました。 日本からは山口寿一評議員が登壇し、「反社会勢力のプロスポーツ界侵食との戦い」と題し、日本プロ野球界が50余年前に直面した深刻な不正操作事件や、反社会的勢力による介入の歴史を振り返り、その教訓をもとに実行された暴力団排除の制度改革や、 球界全体で進めてきた取組み・経緯等を紹介いたしました。また、日本における国際的な連携を強める必要性、及び、NPの設置に向けた体制整備を進める意義を説明いたしました。
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・オープンセッションの様子




二日目は主に各国NP代表者が参加し、欧州評議会からの近況報告やコペンハーゲン・グループ内に設置された各種ワーキング・グループからの情報共有が行われました。
本会合への参加を通じて、世界における違法スポーツ賭博対策の最新動向について情報を得ると共に、各国のナショナル・プラットフォームを構成する関係省庁・スポーツ団体・業界団体等との交流を行い、C-SEPの持つ国際的ネットワークを更に強化いたしました。
C-SEPは、スポーツの公平・公正性を保護・推進するために、今後も国内外の関係機関と連携し、違法スポーツ賭博対策及び不正操作/腐敗防止対策に関する取り組みを進めてまいります。